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2016年3月21日 (月)

アルファ碁 ~人工知能の倫理的危うさ


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 人工知能(AI)囲碁ソフト「アルファ碁」が、現役最高棋士とされる韓国のイ・セドルとの対戦に完勝したというできごとは、約40年間囲碁を趣味として続けてきた私にとって、あまりにも衝撃的で、そのことが数日間頭から離れず、他のことが手に付かないほどでした。

 昨日届いた「週刊碁」(囲碁専門紙)の一面です。

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 他のゲームがAIに凌駕されようとも、ヨミとともに感覚・直観・大局観などがものをいう囲碁においては、そうなるのはまだまだ先のことと考えられていました。実際、ほんの1~2年前まで、囲碁ソフトのレベルはアマチュアの県代表レベルでした。しかし、この「アルファ碁」、「ディープラーニング(深層学習)」というAIの最新技術の導入により、短期間で飛躍的なレベルアップを実現しました。この「ディープラーニング」、簡単にいえば、入手・蓄積したデータをもとに、一日に数万局という驚異的なスピードで自ら対局(練習試合みたいなこと)を行い、反復学習するというもので、それによって、人間と同じような感覚・直観・大局観などを身に付けることが可能になったわけです。今回の結果は、例えばテニスでいうなら、1年前までアマチュアで何とか全国大会に出場できるレベルだった選手が、真剣勝負で錦織やジョコビッチに完勝してしまったみたいなことになります。






 試合は、3月9日から15日にかけて、韓国ソウルで行われ、その全てがyoutube等で全世界に生動画配信されました。勝者の賞金100万ドル(約1億円)で行われた、まさにコンピュータvs人間の世紀の決戦だったといえます。

 私は、血圧がやや高かったり花粉症だったりで体調がすぐれず、その上、年度末で仕事も忙しく、さらには確定申告の期限もせまり、御柱祭のこともあったりで、余裕のないタイミングでしたが、それでも、youtubeにアップされた動画を夜中に見るなどして、この戦いの成り行きに注視しました。

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 対戦の結果は、4勝1敗で、「アルファ碁」の完勝と言わざるをえないものでした。しかし、いきなり3連敗したイ・セドルが、第4局で、壮絶な戦いの果て、人知を尽くして1勝を返した姿には、深い感動を覚えました。

 第4局。「アルファ碁」が次の1手を示す画面に、「投了(負けの宣言)」が示された瞬間(右はイ・セドル)。

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 この第4局目。形勢を損じたアルファ碁が、その後信じられないくらい着手を乱し、自ら敗北に突き進んでいった姿は、あたかも精神的に動揺して冷静さを保てなくなってしまったかのようで、あまりにも人間的でした。そして、この「あまりにも人間的である」という点も含めて、自ら学ぶ手法「ディープラーニング」を身に付け進化したAIには、驚異や倫理的危うささえ感じてしまいます。囲碁の世界において、人間はコンピュータにひれ伏し学ぶ立場になりました。あらゆる分野でこれと同様な現実が広がり、人間そのものがコンピュータにひれ伏さざるをえなくなる時が、遠い将来ではなく、けっこうすぐそこまでせまってきているような気さえします。ターミネータの世界も現実味を帯びつつ・・・。

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